そいつぁ、ヒトの顎じゃございやせんか?
父は脚が悪い。その割には歩行したがる。
さながら生きる屍のような動きになるので
バイオハザードの世界に、もし父がいたら
あっという間に撃たれてしまうだろう。
そんなヘッドショットをくらったのか知らないが
父の入れ歯が割れてしまった。
持病持ちで歯科医への通院を恐れたので
仕方なく割れた入れ歯を持って、自分が歯科医まで修理を依頼しに行った。
親の顎を持って移動する。
なにか奇妙な冒険が起こりそうだと思ったが、何も起きなかった。
グラマーフェスティバルも中止決定という妄想
グラマーフェスティバルというのは毎年六月、女王の月に行われる架空の祭りだ。
東北の寒村で人知れず開催され、主な催し物は
駅から駅を仮装したつもりで、各自練り歩く妄想仮装パレード。(参加者同士の会話はしきたりにより禁止されている。)
児童公園で行われる対戦型のボディビル大会。もちろん対戦相手を魅了した方が勝ちだ。
朝思い立って急にモチを作ったお母さんに偶然遭遇すると、モチを振舞われる事もある。
期限は古く、古代ヨーロッパで女王が召使いを吟味するさいに、男たちが色々なアピールをした事に端を発している。
個人の妄想の話だが、昨今は現実と空想の境目がなくなってきているので
このような結果となった。
楽しみにしていた人(自分)には、申し訳ない。
人妻のハンター
はじめてモンハンをやったのはPSPの「モンスターハンターポータブル 2nd G」だった。なんでか分からないが友人がPSP本体ごと貸してくれた。
レベルが上がるでもない、何度も同じ生き物を殺して武器防具の部品を集めるというシステムを理解できず、あまりにもゲームが進まないため、少々難儀した。
その後、自分でもPSPを買った。
友人が「モンスターハンターポータブル 3rd」をいっしょにやらないか?と誘ってきたが、丁重に断った。
その理由は、モンハンのモッサリした動作が苦手だった事と、その友人が女で結婚したからだ。その女もこっちも何も思っていなかったのだが、旦那が自分との仲を疑っていると別の人物を通して教えられたからだ。
嫉妬されるにしても、もっと可愛い娘とされたい。
本人にも旦那にも、そんな事を言えず、気づいたら一人でゲームをするようになっていた。
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ああ、これでやっと欲しい物が買える。
私はピエロだった。
これは恋愛で損な役回りをしていたということではなく、本当にバイトでピエロをしていたのだ。あのアメコミの悪役と同じだ。
私はスティルトと呼ばれていた鋼鉄の竹馬をしていたのだが、プライベートでもスティルトの練習がしたかったので、自分用に購入してみようと思った。
しかし当時の日本にはピエロ用のスティルトなんて売っていない。
そこでアメリカでクラウンをやっている人のホームページにメアドを発見し、どこで買えるか教えてというメールを送ってみた。
会った事もないその人は親切にもピエログッツのお店を紹介してくれた。
さすが専用サイト、飛んだり跳ねたりに適した鋼鉄の竹馬が数種類売っていた。
いざ購入と思い店舗に連絡したら、日本への発送はしていないとのこと。
アメリカの知り合いの家名義で購入して、その家から送ってもらえば、と言われたが、知り合いは会った事もないクラウンの人しかいないので、さすがに無対面で、それは頼めず断念した思い出がある。
しかし昨今、こんなサービスを発見した。
当時これがあったら、スティルトを買えていたかもなあ。
個人輸入だけではなく、ビジネス利用も可能のようだ。
日本語で問い合わせできることもありがたい。
以前、メールでやり取りしたアメリカの業者は、スラングとかを使ってくる人もいたので解読が大変だった。日本語でコミュニケーションがとれるのは、ありがたい。何等かのトラブルが起きた時も細かいニュアンスで相談できるのは本当に助かる。
このサイトでまたスティルトを購入してみようか、ただ体重を落としてからじゃないと乗りこなせないな、なんて思う今日この頃である。
ここはエロ本の墓場か・・・。
各家庭で不要になったエロ本が、軍の追手を逃れて
我が家に集まるようになった。
簡単に言えば、友人たちが家には置いとけないけど
また見たいエロ本を、ドラクエの預り所よろしく預けていくようになった。
1冊や2冊ならまだしも30冊くらいに膨らんだ時に
さすがに学習机に隠すキャパシティを超えてしまったので
洗面所の鏡の裏のデッドゾーンに隠すことにした。
しかし、そこもキャパシティオーバーし
ある日に崩落。
洗面所からは父の悲鳴が聞こえ、エロ本は御用となった。
でも、まだ集まる・・・。
そこで天井裏に隠すことにした。
悪だくみをしなければ、風車の弥七に見つかることもあるまい。
しかし、ある日・・・ねずみ駆除業者に発見される。
黙っていればいいものを、「この本どうしますか?」と母親に聞いていた。
古代エジプトで栄華を極めた王の墓すら荒らされる時代である。
魂の平穏は何処にあるのだろうか・・・。